#3 金花糖 江戸駄菓子まんねん堂

砂糖と水だけで作った南蛮伝来の幻の菓子。一時は途絶えた江戸前金花糖を駄菓子問屋の男が復活させました。華やかに色付けされた素朴な人形たちは、ここでしか買えない逸品。

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金花糖は南蛮貿易によって日本に伝わった有平糖と共に、お祝いの席や節句のお供えに珍重されてきました。浮世絵にもモチーフとして描かれているほど、江戸っ子たちの垂涎の的だったようです。真っ白なお砂糖に食紅で色付けした「ほのぼの感」がおめでたい席にぴったり。今は、結婚式の引出物にも人気なんだそう。

Youtubeドキュメンタリー『甘いお話』取材当時、東京で唯一作っていた職人さんが引退し、金花糖の製造は途絶えていました。その職人さんから貴重な菓子型を大量に譲り受けたのが「まんねん堂」の社長・鈴木真善さんでした。江戸駄菓子の卸専門でお菓子作りは未経験の鈴木さんでしたが、「金花糖をなくしたくない」一心で、自ら工房を作られたのです。

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6年前、まだ修行中の鈴木さんを半ば強引にドキュメンタリーの撮影をしたことがきっかけで、その後多くのメディアの知るところとなり、工房を開いて3年目には北野武さんも工房を見学されたとか!今年は、あの歌舞伎座で絵付けのワークショップを開くなど、「金花糖を後世に残す」鈴木さんの切なる願いが多くの人へ伝わっています。2019年2 月21 日〜24 日に浅草公会堂にて開催予定の「全国金花糖博覧会」では、新潟、石川、富山、福岡、佐賀など各地に受け継がれている金花糖が一堂に会するのだそう。地方色豊かな金花糖のお披露目会、今から楽しみですね。

6年ぶりにお会いした鈴木さんは、まさしく金花糖職人。慣れた手つきで金花糖を次々と作っておられました。砂糖と水を煮溶かして撹拌し、桜材を合わせた型に勢いよく流し込みます。砂糖液は123℃前後の高温!火傷の恐れがあるため、素人には真似できません。砂糖液が少しずつ冷えてくる頃、型をひっくり返して中空にします。

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この日、鈴木さんはこれまで使ったことのなかった木型に挑戦!それはこちらの福助さん。木型をよく見ると福助さんがにっこり笑っています。砂糖液を流し、型から出てきた真っ白な福助さんに、思わず鈴木さんにも笑顔が移ります。

取り出して絵付けを施すと…。なんとも愛くるしい金花糖ファミリーの新たな仲間、福助さんの誕生です!これならオフィスデスクに置いても癒されそうですね。金花糖は姿形を十分楽しんだら、食べてもいいですし(シャリシャリした氷菓子のような食感でした)、料理用の砂糖として使ってもいいそうです。福を呼ぶ金花糖、このサイトからネットでも注文できますよ。

(担当ディレクター:越 美絵)

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