#1 ドライフルーツの羊羹 wagashi asobi

「パンに合う和菓子」を依頼された職人が、パテやテリーヌをイメージして作った羊羹。ゴロゴロっと贅沢に入ったイチジク、苺、クルミたちが切り口に描く幾何学模様も素敵です。

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©︎MIHO

私たちが『甘いお話』のドキュメンタリー撮影でお邪魔したのは5年半前。wagashi asobi さんは以前とまるで変わらない佇まいでした。取材した2013 年は、稲葉基大さんと浅野理生さんがお店を開いてからまだ2年も経たない頃。家業を継ぐ形ではなく、独立して店を持つことは稀な和菓子業界で「ドライフルーツの羊羹」と「ハーブのらくがん」の2つのお菓子のみで勝負するんだという強い意気込みを感じたのを覚えています。

「ドライフルーツの羊羹」は、無花果(いちじく)のプチプチした食感や黒糖を使った餡とラム酒が香り立つ一品。考案以来、テレビ・雑誌など各方面で取材され、大ヒット。お二人のドキュメンタリー番組まで作られるほどの注目ぶりで一時は「和菓子界の風雲児」的な扱いに戸惑われた時期もあったそうです。

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今ではすっかり地元の銘菓として定着した「ドライフルーツの羊羹」。お二人は、あくまでも地元の人に喜ばれるお菓子作りの基本を大事にしながら、必要とあらば、パリやニューヨークへも出前ワークショップへ赴くなど和菓子の持つ「人を喜ばせたい心」を広く伝えておられます。

気の利いた東京みやげとして買いたい、けれど、お店まで行く時間がない…という方のためにネット通販もあります。一度食べてその美味しさを忘れられない方も、どんな味か試してみたい方も、利用されてみてはいかがでしょう。

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©︎nanaco  sato

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2016 年には和菓子職人としての経験や考えを、2人だけのものにしたくないという思いから綴られた、『わがしごと』(コトノハ出版)を地元の出版社から上梓されました。「黙して語らず」の職人文化に爽やかな風穴をあける一冊。こちらもオススメです。

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晴れて手に入れた「ドライフルーツの羊羹」。さて、どうやって食べよう…。そのまま切っておやつに良し、ドキュメンタリー「甘いお話」にあるようにパンにクリームチーズ、その上に羊羹を乗せて洋風に楽しむも良し。暑いこの季節には、バニラアイスと羊羹、さらに上からラム酒をかけて頂くと最高のほろ酔い気分が味わえること、確実です。

(担当ディレクター:越 美絵)

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